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意外に合う!醤油とチョコレートの絶妙なハーモニー。
tocotowaのチョコレートの中でも人気のある、湯浅醤油のボンボンショコラ。
「醤油のチョコレートってどんなの?」とよく驚かれるのですが、チョコレートの濃厚さと噛むごとにふわっと香る醤油が、絶妙にマッチしたチョコレートになっています。
tocotowaで使用している醤油は、発祥の地と言われている和歌山県の湯浅醤油さまのものです。
創業明治14年(1881年)という長い歴史の伝統を大切に守りながらも、ジャンルにとらわれず新しいことにもチャレンジされており、国内はもちろん海外からも注目されています。
醤油蔵見学をはじめ、櫂入れ体験や醤油づくり体験などで、醤油のことをより知っていただくための取り組みをされています。入った瞬間にお醤油の香ばしい香りに包まれます。
醤油蔵見学では実際の作業を間近で見ることができ、意外と知らない醤油づくりについて学ぶことができます。
さまざまな種類の醤油が並ぶ販売コーナーも必見!自由に味見をして購入できるので、自分好みの醤油を見つけられます。取材にお伺いした際に「燻製醤油」というものを購入したのですが、燻製の香りと醤油のうまみがギュッと濃縮されていてとてもおいしかったです。
スタンダードなものから、燻製醤油、だし醤油などたくさんある醤油の中でもtocotowaのチョコレートにぴったり合った醤油は、モンドセレクションで最高金賞を受賞された「生一本黒豆」です。しっかりと深みのある味わいは、チョコレートと掛け合わせても程よい塩味を残しつつ風味豊かに香ります。
五代目当主、新古さんにお話を伺いました。
醤油の歴史について教えてください!
新古さん
和歌山県湯浅町が醤油発祥の地ということは今でこそ有名ですが、私が学生だったころはあまり知られていませんでした。当時は高度経済成長期真っ只中で、伝統より近代化に重きを置かれてていたからです。
醤油の歴史は、鎌倉時代にまで遡ります。紀州由良の禅寺の開祖が中国の「径山寺(きんざんじ)」から金山寺味噌の製法を持ち帰ったのが始まりなのですが、その歴史も意外と知られていません。醤油の始まりや伝統を、子どもたちに、世界に伝えていくことが、私たちの使命であると考えています。
醤油とチョコレートの関係について。
新古さん
チョコレートも発酵食品だということを知った当初は、不思議なつながりを感じました。醤油とチョコレートは、一見交わらないように思われがちですが、発酵食品同士のコラボレーションで旨味もプラスされるため、実はとても相性が良いのです。醤油とチョコレートの組み合わせは世界的にも注目されており、今後もどんどん発展していくと考えています。現在、カカオを発酵させたカカオ醤油の商品化にも取り組んでいます。
今後、行なっていきたいことはありますか?
新古さん
醤油をよりおいしく、そして安全に召し上がっていただくための手間は惜しみません。「教えられた手法を忠実に」ということももちろん大切ですが、可能性があればどんなことでも挑戦したいと考えています。
世界の発酵技術などを見るたびに「醤油にも、まだまだ伸び代があるな」と感じます。醤油を通して世界中の方々とご縁が繋がり、醤油の可能性がどんどん広がることはとても嬉しいです。チョコレートはもちろんのこと、これからも可能性を信じ、日本の伝統食である醤油を世界に発信し続けたいと思います。
日本人には馴染み深い醤油とチョコレートのコラボレーション。一口かじると、醤油がやさしく香る湯浅醤油のボンボンショコラを、ぜひお楽しみください。新古さん、ありがとうございました。